『少年と犬』読了しました。

第163回直木賞受賞作『少年と犬』を読みました。最初にこの本を読まれたのは塾長先生で、「面白かったから貸してあげる」ということで私も読ませてもらいました。

読む前は著者が馳星周さんだったので、正直ちょっと抵抗がありました。なぜなら、馳さんの作品といえば『不夜城』に代表されるような犯罪小説というか、クライムサスペンスというか...そういった感じの作品なのかなぁ~、チョット苦手だなぁ~と勝手に思っていたのです。

ところが、ところが、、、読了後の感想は「やるな馳星周!」といった思いに変わっていました。

ネタバレしない程度に中身にふれておくと、『多聞(たもん)』という名前の一匹の犬が日本中を旅して行くのです。そして、いろいろな場所で出会った人々に関わって様々な出来事が起こり、最後はついに目的の場所に到着。そして『目的の場所』とは、さらに、そこで『多聞』に降りかかる運命的な出来事とは何か。また、『多聞』の正体とは。これらは実際に読んでのお楽しみということで。

連作短編の形で書かれているので、一話が終了するごとに雰囲気がガラっと変わるので飽きることなく読むことができると思います。

中学生の皆さんにも是非とも読んでほしい作品です。

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