時間はどこで生まれるか?

「時間」とはいったい何なのだろうか?

目には見えないが、確実に存在していることは分かる。分かるだけではなく、それが非常に重要なものであることも知っている。そこで今回は『時間はどこで生まれているのか?』という事について考察してみようと思います。

まず「時間」について、はっきりと分かっている事は何か。

それは「時間」は決まった方向(正の方向)にしか進まないという事です。つまり、時間は現在から未来への一方通行であるという事です。現在から過去へと進む負の時間軸は存在していないのです。したがって、たとえタイムマシンが出来たとしても未来に進むことは可能だが、未来から見た現在つまり過去に戻ることはできないという事です。では、なぜ時間は正の方向(現在→未来)にしか進まないのでしょうか?

それは宇宙が決まった方向に膨張し続けている事が原因なのです。今から130億年前、ビックバンによって宇宙が誕生しました。ただ、このビックバンと呼ばれる大爆発が余りにも大きかった為に今現在も宇宙は膨張し、広がっているのです。そして、宇宙が広がる事によってそこには『距離』が生まれます。そして、宇宙が広がる一定のスピード、つまり『速さ』もそこには存在しているのです。『距離』『速さ』とくれば、もちろん『距離÷速さ=時間』となって、『時間』が生まれるのです。

ですから、小学校で習う時間を求める公式『時間=距離÷速さ』は、大宇宙を相手にしたものすごい公式なのです。そして、『時間』はこの公式によって生み出されているのです。

ちなみに宇宙の膨張ですが、いずれ止まると言われています。そして、次に起こるのは宇宙の収縮です。

その時、『時間』はどうなってしまうのでしょうか。興味は尽きませんが、それを自分の目で確認するのはどうも難しいようです。